介護の資格を活かした転職先を探したい
今よりキャリアアップできる職場で働きたい
未経験だけれど介護業界に興味がある
介護業界で転職を考えている方でも、その動機はさまざまでしょう。しかし、どうやって自分の求めている職場を探せばよいのでしょうか?
介護業界の転職には、転職エージェントを複数登録して利用するのがおすすめです。
ここでは、介護業界の特徴や向いている人、必要な資格やおすすめの転職エージェントについて説明していきます。
介護業界の特徴・仕事内容

高齢者や障がい者など、日常生活に介護が必要な方へ向けてさまざまな手助けをするのが、介護職の主な仕事です。
とくに高齢者は2040年まで増え続けると言われていますので、今後介護職の需要は高まることが予想されます。
その中でも中心になるのが、訪問や施設での介護サービスの業務です。介護サービスは、大きく2種類に分けられます。
■居住サービス
要介護者が自宅にいながら受けられるサービス。介護職員が自宅へ訪問して介護をする「訪問介護」、デイサービスなどの施設へ通って介護サービスを受ける「通所介護」がある。
■施設サービス
要介護者が施設へ入所して受けるサービス。介護保険を利用して入所できる「介護老人福祉施設」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」や、民間企業が運営する老人ホームなど。
介護サービス以外では、数は少ないのですが介護福祉士養成校や介護用品関連会社なども介護業界に含まれます。
介護職の職種と仕事内容
では、介護職の職種と仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか。代表的な職種について次に説明していきます。
介護職員
訪問介護や施設介護において、身体面の介護や生活面を援助する仕事です。
介護の相談や指導、要介護者やその家族のメンタルケアなどもあわせて行います。
経験を積むことでメンバーのタスク管理や指導など、チームマネジメント全般を担う業務に就くこともあります。
介護補助員
介護職員のサポート全般を行う職種です。
施設内の日常生活の支援、主に入所者の見守りや話し相手、掃除洗濯や食事の準備などが中心業務になります。
資格を持っていなくてもできますので、働きながら資格取得する方はこの職種となります。
生活相談員
主に介護福祉施設での業務になります。
施設入退所の窓口やスタッフのサポート、利用者と家族への連絡など、事務的な業務が中心です。
介護業務を並行して行う施設では、介護の専門的な知識や技術もあわせて求められます。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護認定の訪問調査や代行業務を主に行う職種になります。
介護保険サービスの提供や生活困窮者の補助など、介護者と医療や福祉の各機関との橋渡しをする役割です。
サービス提供責任者
訪問介護サービスにおいての管理業務を一手に担う仕事になります。
ケアマネージャーや介護職員との連絡調整や、ヘルパーの指導などが主な業務です。
自身がヘルパーとして介護の業務に就くこともあります。
介護業界への転職に向いている人

どなたでも介護職に就くことはできますが、下記に挙げている性格の方はとくに向いていると言えるでしょう。
聞き上手で思いやりがある
相手の話をよく聞いて、利用者の悩みや変化などを引き出すことは大切になります。
その話を聞いた上で、相手の気持ちを汲んで思いやりを持った行動ができる人であれば、介護職をうまくやっていくことができるでしょう。
短気ではない
介助を受ける利用者はストレスがたまった人や、感情のコントロールが難しい人などさまざまな方がいらっしゃいます。
職員に対してすぐに文句を言ったり、サポートのやり方に対して怒りだしたりする人もいるでしょう。
そのような方々に対して、広い心をもって怒らずに対応できる人が介護職では求められます。
人の役に立ちたい思いが強い人
さまざまな人と関わり、相手の立場を考えてどのようにすれば役立てるかを考えて行動できるのが介護職には重要になります。
仕事の効率だけを考えるのではなく、責任と思いやりを持って行動できる人を介護業界では求められます。
介護業界へ転職したいと考えている方は、普段からそのような意識をもって行動することが大切です。
介護業界への転職は未経験でも可能?資格は必要なのか

介護業界へ進みたいけど資格や経験がないから・・・
と、転職をためらわれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言えば、未経験でも無資格でも介護業界への転職は可能です。多くの事業所では、採用する際には人柄を重視する場合が多いです。
逆に資格や経験があっても、職場や利用者に合わない性格の人は採用されにくいでしょう。
また介護業界の正直な事情として、人材の需要に供給が追いついておらず、人手不足であることも理由の一つとなっています。
とはいえ、資格を持っているとできる業務があるので、資格があると転職に有利になるのは確かです。介護業界の主な資格を次に挙げていきます。
介護職員初任者研修
はじめて介護職に就こうとする人は、最初にこの資格取得を目指すのがよいでしょう。
介護業界で必要となるさまざまな知識や技術を学べますし、未経験でも取れる資格で、スクールに通い終了試験に合格すれば獲得できます。
介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の上級資格になります。
この資格を持っていると、サービス提供責任者として働くことが可能です。
こちらの資格も、介護職未経験で取得できます。
しかし、介護職員初任者研修のカリキュラムでは130時間の講習が、介護福祉士実務者研修では450時間必要。
介護福祉士
介護に関する国家資格になります。
未経験者が働きながら取得するには、実務経験が3年と介護福祉士実務者研修の所持が受検の条件になります。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネージャーになるために必要な資格となります。
受検するには、介護福祉士として5年以上の実務経験が必要になります。
未経験、無資格で介護業界への転職は可能です。これらの資格を働きながら取得するというのも、将来のキャリアアップにつながりますのでよいやりかたと言えるでしょう。
介護業界への転職に転職エージェントを利用すべき理由

介護業界への転職に、転職エージェントを利用するのはよい手段だと言えます。
転職エージェントを利用するメリットについて、いくつか挙げていきます。
一般に出ていない非公開求人がある
転職エージェントの大きな特徴の一つとして、非公開求人が挙げられます。
非公開求人は、サイトに掲載されている一般の求人と比較すると条件のよいものが多いです。
またその転職エージェントだけで募集されている非公開求人も多くあります。
非公開求人の内容を知ったり申し込んだりするには、転職エージェントを経由する以外に方法がありません。
非公開求人に興味があるなら、転職エージェントに登録してみましょう。
業界や企業の最新情報がわかる
転職エージェントでは、転職の情報や業界の動向などを常に収集しています。これらの情報を、転職エージェントに登録すればすべて共有できます。
掲載企業の情報も集めていますので、求人情報には書いていない内部の情報なども教えてもらえる場合も。
個人的に情報収集して活動するよりも、転職エージェントを利用するほうが素早く的確に転職活動を進められます。
非常に手厚いサポートを受けられる
転職エージェントに登録すると、求職者それぞれにアドバイザーが付いて転職活動のサポートをしてくれます。
その内容は非常に手厚く、
- キャリア相談
- 企業の紹介
- 提出書類の書き方
- 面接対策
など、内定が出るまで寄りそったサポートを受けられます。
内定が出た後でも、勤務開始日や給与などの条件についてアドバイザーが代理で交渉。
転職に不慣れな方や転職活動に不安のある方は、転職エージェントを利用すると転職活動がはかどる可能性がアップしますよ。
介護業界に強い転職エージェントの選び方

それでは、介護業界に強い転職エージェントはどのように探せばよいのでしょうか。
介護業界の求人数
業界の求人数が多いというのは、転職エージェントを選ぶ上で注目すべき点になります。
求人数が多いと、単純に考えて選択肢が多くなりますし、非公開求人や独占求人も豊富に持っているとも考えられるでしょう。
介護業界の転職サポート実績の多さ
介護業界の実績があまり多くない転職エージェントは、介護業界への転職活動が不得手なのかもしれません。
そのような転職エージェントを選ぶと、十分なサポートを受けられない可能性があります。
実績が多ければ、過去の転職ノウハウの蓄積も豊富だと考えられます。
介護業界に詳しい
介護業界というのは、一般企業への就職とは少し様子が異なります。施設やサービス、また職種によって、求められる人材にも違いが出るものです。
介護業界に詳しい転職エージェントでは、そういった適材適所を見極めてもらえます。
また介護業界の最新情報や転職市場の動向などを、転職エージェントでは常に把握しています。
業界に詳しい転職エージェントを利用すれば、求める情報やサポートを適切な形で受けられるでしょう。
介護業界への転職でおすすめな転職エージェント

ここから、介護業界へ転職するためにおすすめの転職エージェントをご紹介します。
総合型のエージェント
業界や業種を問わずにさまざまな求人を取扱っているのが、総合型の転職エージェントです。
幅広い情報の収集や、多くの求人情報を知るのに向いています。
一方、専門的な情報に乏しいという一面があります。
リクルートエージェント
- 業界トップの求人数
- 転職支援実績40万人以上
- 非公開求人も多数あり
リクルートエージェントは、業界のトップランナーと言える転職エージェントです。
総求人数は2021年10月時点で約314,000件、そのうちの約6割が非公開求人となっています。他社と比較しても、ここまでの求人を持っているところはありません。
現在までに40万人以上の転職支援実績と、実績の面でも問題ありません。業界や業種を問わず、幅広く活動をしたい方に向いているでしょう。

doda(デューダ)
- 求人数は10万件と業界トップレベル
- 未経験者の求人が充実
- 介護業界の求人もあり
doda(デューダ)は、パーソルキャリア株式会社が運営しています。求人数は約10万件と豊富で、業界トップレベルの数値です。
未経験者向けの求人も多数あり、新しい経験を積みたい方に合っています。
介護業界の求人もある程度持っていますので、さまざまな視点から求職活動をしたい方にはよいでしょう。

マイナビエージェント
- 若年層や第二新卒に強い
- 手厚いサポートがある
- 介護業界特化型サイトあり
マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。
マイナビは新卒の求人に定評があり、その実績から若年層や第二新卒にも強みを持っています。
手厚いサポートが受けられるのも特徴で、転職活動に不安のある方でも安心です。

マイナビエージェントにも求人はありますが、姉妹サイトの「マイナビ介護職」をあわせて利用すれば、より効率よく求職活動を進められるでしょう。
介護業界特化型のエージェント
特定の業界に特化した求人を専門的に取り扱うのが、業界特化型の転職エージェントです。
業界に特化しているので、専門性の高い情報や求人情報を得られます。
介護ワーカー
- 業界最大級の求人数
- 地方の求人も充実
- 専門のアドバイザーがサポート
介護ワーカーは、介護業界に特化した転職エージェントです。
公開求人数だけで8万件以上(2021年10月現在)を所有しており、資格を持たない方に対する求人も豊富に持っています。
大都市圏の求人はもちろんですが地方の求人も網羅しており、自分に合った条件の職場を幅広く調べられるのが特徴です。
各地域の介護職専門アドバイザーからの手厚いサポートも受けられ、転職に不慣れな方や介護職未経験者でも、不安なく転職活動を進められるでしょう。
ウェルクルーエージェント
- 介護・福祉業界に特化
- 他社とは一線を画すサポート
- 転職後の満足度97%以上*
ウェルクルーエージェントは、株式会社クラピスの運営する転職エージェントです。介護・福祉業界に特化しており、非公開求人も豊富に持っています。
書類の添削や面接対策などのほかに、マッサージ代・おむつ代・テキスト代の補助など、他の転職エージェントとは一線を画すサポートも。
転職後の満足度は97%以上と高くなっていますが、万が一入社後にミスマッチがあった場合は、継続してサポート対応してもらえます。
きらケア
- 年間80万人が利用**
- 無資格者の求人が豊富
- ネガティブな情報も共有してくれる
きらケアは、年間で80万人以上が利用する、介護業界に特化した転職エージェントです。
10万件以上の施設や求人から、労働条件だけではなく施設の雰囲気なども考慮して求人の紹介をしてもらえます。
資格を持っていない方に対する求人を非常に多く所有していますので、未経験者でも安心です。
求人先についてはよい情報だけではなく、ネガティブな情報も事前に共有してもらえます。リアルな情報を得られることで、自身で納得した就職先を選択できるでしょう。

まとめ
ここまで、「介護業界の特徴・仕事内容」「介護業界に向いている人」「資格は必要なのか」「転職エージェントの選び方とおすすめ」について説明しました。
介護業界への転職では、特化型の転職エージェントを中心に、総合型を含めて複数登録するのがおすすめの方法になります。
総合型で転職に関する幅広い情報を得て、特化型で専門的な情報を得るというように、並行して利用することでより転職活動に幅ができるでしょう。
うまく転職エージェントを利用して、自分の理想とする職場を探せるように応援しています。