転職コラム

第二新卒の転職事情と、20代に強い転職サイト・転職エージェント

学校卒業後に就職活動をする場合、大きく「第二新卒」と「既卒」の2種類に分けられますが、このうち第二新卒は、企業からの需要が高くなっています。

今回は、そもそも第二新卒にあたる人物、そして、第二新卒をはじめ20代の方の転職方法に強い転職エージェントをご紹介いたします。

第二新卒はいつまで?

「第二新卒」は一般的に、『学校卒業後に就職したものの、早いタイミングで退職して転職活動をしている若手の求職者』が当てはまります。

その考え方は企業によって異なりますが、卒業、就職後「3年以内に退職」と線引きしていることが多いようです。

  • 四年制大学の卒業者:23歳~25歳
  • 短期大学の卒業者:20歳~22歳

このあたりの年齢の方が、「第二新卒」に含まれることになるでしょう。
なかには、卒業後3年までは新卒と同じ扱いで選考を受け付ける企業もあるようです

なお、卒業後に就職しなかった(できなかった)人は「既卒」と呼ばれ、第二新卒とは違う扱いになります。就業経験の有無が、既卒と第二新卒の分かれ目であるといえます。

第二新卒者の魅力

社会での就業経験があることが、第二新卒の大きな特徴です。そしていま、そんな第二新卒を求めている企業は意外と多いです。

なぜ第二新卒が求められているのか、その魅力を2つご紹介いたします。

①すでに社会人経験がある

もっとも大きな理由がこれです。

社会人経験があるということは、名刺の受け渡しの方法や電話の応対など、社会人に求められる基本的な行動スタンスがある程度教育されていると考えられます

つまり、早い段階から企業の戦力として活躍してくれる可能性が高いと判断できるのです。いわゆる「社会人基礎力」をすでにもっていることが、第二新卒の大きな魅力といえるのでしょう。

そしてもうひとつ。社会人経験があるということは、「一度はどこかの企業が『ほしい』と感じたことがある」と言い換えることもできます。

企業が採用するほどの魅力のある人材であるという事実は、第二新卒だからこそ持つことができる大きな魅力なのです。

少し話が飛びますが、「就職と結婚は似ている」などと聞いたことはありませんか?
そして、「離婚経験者はモテることも多い」なんて耳にしたことはありませんか?

言い方はよくないかもしれませんが、退職という名の「離婚」を経験したからこそ、出てくる魅力もあるということなのかもしれません。

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②他の企業も新入社員(新卒)が辞めて需要が高い

2019年に厚生労働省が実施した調査によると、「2016年に大学を卒業した新入社員のうち、3年以内に辞めた人は32%」(1年以内:11.4%、2年以内:10.6%、3年以内:10.0%)だそうです

よいか悪いかは別にして、早い段階での退職は決して珍しいことではないのです。ここから考えられるのは、「新入社員に辞められて困っている企業は少なくない」ということ。

新入社員が抜けた分は、どこかで穴埋めをしないといけません。

しかし、秋採用などの例外を除き、新卒を採用できるタイミングは、年に一度だけです。次の年まで穴が開いた状態でいることは、企業にとっても大きな負担になります。

そこで採用する候補に挙がるのが、新卒の人と同じ年齢層で、かつ、すぐに働いてくれる第二新卒なのです。新入社員の早期離職を補ってくれる存在として、大きな需要を持っているといえます。

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第二新卒者が転職エージェントを使うメリット

転職の際、求人を探す方法はいくつかありますが、今回は転職エージェントを活用する方法をご紹介いたします。

転職エージェントは、求職者の仕事に対する考えや希望をもとに、マッチした求人を紹介、転職をサポートするアドバイザーのことです。

いまではすっかり当たり前になった転職の方法ですが、第二新卒の方の利用でも、いろいろなメリットがあります。

ご自身の希望に沿った求人を紹介してもらえる

転職エージェントにご自身の希望(職種や業界、条件面など)を伝えることで、極力それに沿った求人を紹介してもらえます。

転職サイトやハローワークなどではご自身で探すという手間がありますが、それをエージェントにまかせることができます。

もちろん、エージェントまかせなだけでなく、ご自分で探し、興味を持った求人の紹介をお願いしても大丈夫です。

ただし、あまりに条件が細かいor厳しいと、求人の紹介を受けられないこともあります。その場合は、条件を一部変えることも検討しましょう。

書類の作成を手伝ってもらえる

応募先の企業には履歴書や職務経歴書を提出することが多いですが、書類の書き方(文章の添削など)やフォーマットについてのアドバイスをもらえます。

書類の添削はハローワークの窓口などでもできますが、転職エージェントの場合、企業の性格を教えてくれることもあります。
そのため、企業(の採用担当者)の心により響く書類を、より楽に作ることができます。

また、初めての転職の場合、職務経歴書をどのように書けばよいか、困ることもあるでしょう。そのような相談にも、エージェントは乗ってくれます。

履歴書や職務経歴書のフォーマットだけでも、もらう価値はあるのではないでしょうか。

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応募企業の情報を教えてくれる

紹介してもらった企業の性格や情報は、エージェント企業の中で共有されています。そのため、その企業に沿った選考対策がしやすいことも、大きな魅力となります。

もちろん、内定をもらうことだけを目的に、面接官に無理に話を合わせて入社することは、ミスマッチの原因になります。
しかし、企業の情報をあらかじめ知っておき、それに合わせた対策をしておくことは、内定をもらううえで大切なことです。

転職エージェントと転職サイトの違い

転職エージェントと転職サイトの違いについて説明をいたします。

  • 転職エージェント:アドバイザーが企業との間に入り、求人紹介も含めた転職サポートをしてくれる。
  • 転職サイト:求人の検索や応募はご自身でやり、主体性をもって転職活動をする。

つまり、両者には「ご自身と企業の間にアドバイザーが挟まっている」ことに大きな違いになります。

このように書くと、「アドバイスをもらえる転職エージェントのほうがオトクではないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

確かにそれは事実でもあるのですが、転職サイトにメリットがないわけではありません。

たとえば、求人の応募。エージェントの場合、アドバイザーが「必要な業務経験や求める人材にマッチしていない」などと判断し、希望する求人への応募を断られることがあります。


しかし、転職サイトは直接企業に応募ができるので、必ず選考に進むことができます。

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転職エージェント利用の流れ

転職エージェントサービスを提供する会社は数多くありますが、その後の登録、利用への流れは、基本的に同じです。

ここで、転職エージェントを利用するまでの流れを簡単にご紹介いたしましょう。

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転職エージェントのサイトなどから登録

転職エージェントの企業サイトには、わかりやすいところに「登録・面談の申し込みはこちら」などのボタンがあります。そちらをクリックし、必要事項を記入していきましょう。

なかには、転職サイトに掲載されている求人に応募するときに、転職エージェントへの登録を促されることもあります。その場合も、必要事項の記入をすることで登録することができます。

面談日の決定

転職エージェントでは、求職者の人柄や希望を知るために、求人を紹介する前に面談が設定されます。

登録後、メールや電話などで面談の日程調整の連絡がくるので、空いている日程や時間を伝えましょう。

なお、かつては転職エージェントの会社に出向く形式の面談が一般的でしたが、新型コロナウィルス感染症の流行もあり、最近は電話やオンラインでの面談も増えています。

面談

設定した日時で面談をおこないます。

求人紹介時のミスマッチを減らすためにも、担当者にはご自身の経歴や次の仕事への希望(業界、職種、勤務の形態など)を細かく伝えるとよいでしょう。

ただし、面談はカウンセリングではありません。

安心して求人を紹介してもらうために、たとえ本当だとしても、以前の職場の悪口や、不平不満だけどを並べて相手の心象を悪くするようなことは言わないようにしましょう。

あくまで、仕事の希望条件などのすり合わせの面談だということを忘れないようにしないといけません。

求人紹介

面談が終わると、求職者の希望に近い求人を、担当者が探してくれます。その内容を見て、企業への応募を検討しましょう。

なお、エージェント企業が持つ求人と求職者の希望が合わないなどの理由で、求人の紹介を受けられないこともあります。

登録や面談を終わらせても、100%紹介を受けられるわけではない、その点だけは頭の片隅に置いておきましょう。

20代(第二新卒者)に特化した転職エージェント

転職エージェントの特徴や利用の流れなどをお話ししてきましたが、「第二新卒に強い転職エージェントはあるのか」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、「第二新卒だけに絞った転職エージェント」はありません

あまりに対象をピンポイントにしすぎると、転職エージェントの企業も転職エージェント事業として成り立たなくなります。

ただ、第二新卒を含む「20代に特化した」転職エージェントは存在します。このようなエージェントは若い方の入社を希望する企業を多く持っているので、第二新卒でも応募しやすい環境が整っています。

どのようなエージェントがあるのか、よいところ、気になるところを含め、いくつかご紹介いたしましょう。

マイナビジョブ20’s

対象年齢20代限定
拠点新宿/横浜/大阪/神戸/名古屋

マイナビと聞くと「マイナビエージェント」を思い浮かべる方も多いでしょうが、20代の就職支援に特化したサービスも展開しています。

20代特化型のエージェントは求人検索ができないことが多く、エージェントからの紹介を待つのみになりがちなのですが、マイナビジョブ20’sは求人検索もでき、ご自身で動くこともできます。

また、社会人経験3年以上の方向けエンジニア志望者向けなど、細かい支援サービスもあります。

ただし、20代に特化している分、持っている求人の数は本家マイナビエージェントより少なくなります。このため、求人の紹介を受けられないこともあるようです。

マイナビジョブ20’s 公式サイト

いい就職ドットコム

対象年齢 20代限定
拠点東京/大阪/名古屋

ブラッシュアップジャパンという会社が運営する転職エージェント事業で、第二新卒者、新卒大学生、既卒、既卒未就職者、留学帰国者を対象にしており、さらに20代の方だけが利用できます

企業説明会が多く設定されていることが特徴で、参加者の希望があれば、説明会後に一次面接を受けることもできます(そのさい、履歴書の志望動機欄は空白でOK)。

ただし、求人票の段階では「A社」「K社」などと伏せられていることが多く、事前に企業研究をすることはかなり難しいです。

また、求人票に書かれていない「採用したい人の年齢の目安」を設定している企業が目立ち、年齢が高くなるごとに応募できる企業は絞られてくるようです。

いい就職ドットコム 公式サイト

JAIC(ジェイック)

対象年齢 20代限定
拠点 東京/東北/横浜/名古屋/大阪/広島/九州

事前に10日間ほどの研修を受け、それが終わると書類選考なしで企業が集まる選考会に参加できるというシステムで、20代の就職をサポートしています。

この選考会では何社面接を受けても大丈夫ということが大きな特徴といえるでしょう。

しかし、この研修は朝から夜までミッチリとやるので、この期間中はほかのスケジュールを入れられません。

また、研修内容の関係からか、営業系の求人が多くを占めるようです。営業以外の職種を希望される場合、とくにミスマッチが起こりやすいかもしれません。

JAIC 公式サイト

就職Shop(ショップ)

対象年齢 20代以外も可能
拠点新宿/銀座/横浜/北千住/さいたま/千葉/立川/大阪/京都/神戸

リクルートが運営する就職支援サービスのひとつで、20代以外の方もご利用になれます(ただし、利用者の90%は20代とのこと)。

資格やこれまでの業務経験を問わない求人に書類選考なし(いきなり面接)で応募できることが、大きな特徴です。紹介にあたり、研修が課されることもありません。

ただ、ご自身で求人検索をすることはできず、かならず窓口で紹介を受ける形になります。条件に合う求人がなければ無駄足になることもあり、効率のよい転職活動が難しい場面もあるかもしれません。

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就職Shop 公式サイト

まとめ

経歴は浅いながらも社会人経験があり、今後の企業を担う幹部候補生としての可能性を秘めていることが、第二新卒の大きな魅力です。

入社3年以内に辞めてしまう新入社員が多い中、その需要はいまも高い状態が続いています。

転職エージェントからもらうアドバイスや情報は、次の就職先で長く働くためのキーポイントになるかもしれません。

選考の段階でより企業のことを知り、しっかり働いていけるかを判断するうえで、エージェントが重要な存在になるともいえるでしょう

ですが、転職活動の方法はエージェント以外にもいろいろな方法があります。

それぞれの長所と短所を知り、ご自身にあった転職活動の方法を考えるとよいでしょう。転職エージェント以外の方法についてもまとめていますので、よろしければぜひお読みください。

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