転職コラム

第二新卒から大手企業への転職を目指す方が知っておきたい全知識

第二新卒として転職に取り組んでいる方や転職しようと考えている方の中には、中小企業ではなく大手企業に転職したいと考えている方も多いのではないでしょうか?

大手企業には中小企業にはないさまざまなメリットがあるため、魅力的に見えてしまうのも無理ありません。

しかし、そこで気になるのが、「第二新卒から大手企業に転職できるのか」という点についてです。

そこでこの記事では、第二新卒者の大手企業への転職について深堀りして紹介していきます。

  • 第二新卒でも大手企業に転職できるのか
  • 実際に第二新卒者を採用している大手企業
  • 第二新卒者が大手企業に採用してもらうために知っておくべきポイント

などについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

第二新卒でも大手企業に転職できる?

第二新卒者は比較的早い段階で会社を辞めてしまっているため、転職の際にマイナスのイメージをもたれてしまい、転職するのが難しくなってしまうのではないかと思われてしまいがちです。

中小企業に転職する場合であればまだしも、大手企業への転職となればなおさらです。

しかし、「第二新卒者だから大手企業には転職できない」「第二新卒者は大手企業への転職を諦めるべき」なんてことはありません

インターネットで情報をリサーチしているとそういった意見を見かけることもありますが、その考え方は古い考え方です。

第二新卒者には第二新卒者ならではの魅力があり、最近は第二新卒者を積極的に採用する大手企業も増えてきています。

大手企業から見た第二新卒者の魅力と、大手企業が第二新卒者を積極的に採用するようになってきている理由について解説していきます。

大手企業から見た第二新卒者の魅力

第二新卒者には、新卒者や中途採用にはない、

  • 教育にかかるコストを抑えられる
  • 即戦力として活躍してくれる
  • 将来性がある
  • 柔軟性が高い

という魅力があります。

新卒者は社会人の経験がないため、現場に出てもらう前にしっかりと教育しなくてはいけません。

大手企業の中には1ヶ月近くかけて新卒者の教育をおこなうところもあるくらいです。

事前に時間をかけて教育することで、実際に現場に出た後でも戸惑ってしまうようなことがなく、しっかりと実力を発揮できるようになります。

しかし、その場合、どうしても教育にコストがかかりすぎてしまう傾向にあります。

一方、第二新卒者の場合、経験は浅いかもしれませんが、すでに一度社会人を経験しているため、新卒者ほど教育にコストがかかりません

中には少し研修するだけで即戦力として活躍してくれるような人材もいます。

また、新卒者ほどではないとは言え、若くて将来性がある点も第二新卒者ならではの魅力です。

中途採用者のように社会人としての考え方が凝り固まっておらず、柔軟性も高いので、ポテンシャルのある人材として大手企業から注目されるようになってきているのです。

大手企業が第二新卒者を積極的に採用している理由

従業員が300人以上になる企業が大手企業として定義されていますが、日本を代表するような大手企業の中には、数万人〜数十万人の社員を抱えている企業もあります。

大手企業は毎年新卒者を大量に採用しますが、最近は少子高齢化の影響もあって人材の獲得競争が激化しています

また、新卒として入社した人材の約3割が3年以内に退職する傾向にあるため、その退職者の穴も埋めなくてはいけません。

現場で活躍していた退職者の穴を新卒者で埋めることはできないため、約15万人の市場規模がある第二新卒者を積極的に採用する大手企業が増えてきているのです。

第二新卒者が大手企業に転職するメリット

大手企業と聞くと聞こえがいいですし、人気も高いため、

何となく大手企業に転職したい!

とにかく大手企業に転職したい!

など、アバウトな理由で大手企業への転職を目指している方も多いのではないでしょうか?

しかし、大手企業への転職を目指しているのであれば、大手企業に転職するメリットを把握しておくべきです。

第二新卒者が大手企業に転職する主なメリットとしては、

  • 年収が高く、待遇が良い
  • 安定している
  • チャレンジできるチャンスが多い
  • 働きやすい環境や成長できる環境が整っている
  • 社会的な信用度が高い

などがあげられます。

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

年収が高く、待遇が良い

大手企業と中小企業の年収と待遇には大きな差があります。

厚生労働省が公表している企業の規模別の平均賃金は以下のとおりです。

  • 大企業:約38万円
  • 中企業:約32万円
  • 小企業:約29万円

業界や企業によって差があるため一概に上記の金額の通りとは言えません。

ただ、大企業と中企業の賃金には月6万円の差があり、大企業と小企業には月に9万円もの差が生じてることになります

年収で考えた場合、その差はさらに大きくなりますし、賞与を含めると数百万円の差が生じるケースも少なくありません。

また、大企業は中小企業に比べて福利厚生も充実しています。

安定している

大企業は中小企業と比べると経営が安定しているというメリットもあります。

東京商工リサーチのデータによると、2015年度の企業規模別の倒産件数は以下のとおりです。

  • 大企業:6件
  • 中企業:1,159件
  • 小企業:7,647件

中小企業に比べると大企業の倒産件数が圧倒的に少ないことがわかります

企業によっては数万人〜数十万人の従業員を抱えている大企業が倒産してしまうと大問題になる可能性が高く、国や自治体、金融機関が倒産しないよう全力でサポートしているという側面もあります。

しかし、それでもこの倒産件数の少なさは驚異的です。

倒産件数が少ないということはそれだけ安定しているということでもあるため、これから入社して働こうと考えている転職希望者にとっては非常に大きなメリットになります。

チャレンジできるチャンスが多い

大企業は会社の規模が大きい分、入ってくる案件も多いため、チャレンジできるチャンスが多いというメリットもあります。

元々の能力や適正にもよりますが、入社して間もない段階で案件を任されることも少なくありません

中小企業よりチャンスが巡ってくる機会が多いのは間違いありませんし、案件の種類が多いのも大企業ならではです。

チャレンジできるチャンスが多い分大変だとも言えますが、色々なことに挑戦し社会人として成長したいと考えている方にとっては大きなメリットになるでしょう。

働きやすい環境や成長できる環境が整っている

中小企業の中には、導入されている設備が古かったり、とても働きやすいと言えるような環境ではないところで働かなくてはいけないような会社もあります。

これは、設備に投資するための資金を用意するのが難しいという中小企業ならではの事情があります。

一方、大企業は資金力があるため、売上の向上や生産性の向上のための投資を惜しみません

そのため、最新の機器や設備が導入された働きやすい環境の中で働くことができます。

さまざまな研修が用意されていたり、書籍の購入費用やセミナー参加費用を補填してくれるなど、成長できる環境が整っているのも大企業ならではのメリットになります。

社会的な信用度が高い

大企業には社会的な信用度が高いという強みがあり、入社するとその恩恵を受けられるようになります。

例えば、同じ商材を売るにしても、知名度のない中小企業の社員として売るよりも知名度の高い大企業の社員として売る方が売れやすくなります。

BtoB向けの商材を販売したり契約を取ることが主な業務になる営業職の場合だと、特に実感できるでしょう。

また、車や住宅を購入するためのローンの審査に通りやすくなるなど、業務以外でそのメリットを実感できるケースも少なくありません

第二新卒者が大手企業に転職するデメリット

第二新卒者が大手企業へ転職する場合、メリットとあわせて確認しておきたいのが大手企業に転職するデメリットについてです。

魅力的なメリットが多い大手企業への転職ですが、デメリットがないわけではありません。

第二新卒者が大手企業に転職する主なデメリットとしては、

  • 年功序列が残っている企業が多く成果が給与に反映されにくい
  • 時代遅れの風土や考え方が未だに残っている企業が多い
  • スピード感を持って仕事に取り組むのが難しい
  • 関わる人が多く人間関係が複雑になりがち

などがあげられます。

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

年功序列が残っている企業が多く成果が給与に反映されにくい

年功序列という考え方が古いという認識は徐々に広まりつつありますが、大手企業には未だに年功序列での評価制度を取り入れているところがたくさんあります

歴史のある大手企業が評価制度を大きく変えてしまうと、それまで働いてきた人から反発されてしまう可能性が高いので、なかなか変革が進まないのも無理ありません。

しかし、その仕組みが踏襲され続ける場合、

  • 成果を出しても正しく評価してもらえない
  • 頑張っても給与に反映されない

など、これから入社する人が活躍できない・活躍しにくい場所になってしまいかねません。

若い第二新卒にとっては、「評価に反映されないなら活躍したいと思えない」など、モチベーションが低下する可能性があります。

時代遅れの風土や考え方が未だに残っている企業が多い

歴史の長い大手企業に残っているのは、時代に合わない評価制度だけではありません。

時代遅れの風土や考え方が残り、これから入社する若い世代にとって働きにくい環境になってしまっている可能性もあります

また、古い習慣が残っていたり、業務面では使いにくい古いシステムが未だに稼働している企業も少なくありません。

特に古いシステムについては「レガシーシステム」と呼ばれ、経済産業省が「2025年の壁」と定義して問題視するなど、大きな問題として捉えられています。

スピード感を持って仕事に取り組むのが難しい

大手企業は社員が多く、仕事に関わる人や判断に絡む人が多いため、どうしてもスピード感を持って仕事に取り組むことが難しくなってしまいます。

ちょっとした判断も「上に確認してから」となってしまうことが多く、その度に現場の手が止まってしまうのです。

大手企業の案件は予算が大きい案件も多いため、慎重になってしまうのも仕方ありませんが、スピード感を持って取り組めるかどうかは現場の社員のモチベーションにも影響します。

また、確認や判断に時間がかかってしまうことで、納期などのしわ寄せが現場にきてしまうことも少なくありません

これも大手企業ならではのデメリットだと言えるでしょう。

関わる人が多く人間関係が複雑になりがち

大手企業は最低でも300人、多いところだと数万人〜数十万人の社員が在籍しています。

支社が複数ある場合も少なくないため、すべての従業員が同じ場所で働いているわけではありませんが、それでも数千人が同じビルで働いているという企業も多々あります。

そこでネックになってくるのが、人間関係です。

在籍している社員の数が多いため普段の業務をこなしている中でもさまざまな人と関わることになるわけですが、その中には波長が合う人もいれば合わない人もいます。

あなたが特に気にならなくても、相手から一方的に嫌われてしまうケースも少なくありません。

社員数が多いため、その分役職のポストも多くなり、それによって生じるのが派閥争いです。

入社したての時期であれば派閥争いに巻き込まれるようなことはまずありません。

しかし、あなた自身の立場が上がるほど派閥争いに巻き込まれる可能性も高まっていくので、それにともない働きにくさを感じる場面も増えていくでしょう

第二新卒者を採用している大手企業

大手企業への転職を考えているのであれば、第二新卒者の採用枠を設けている大手企業の情報についてもリサーチしておかなくてはいけません。

第二新卒者の採用枠を設け、第二新卒者を積極的に採用している大手企業の中から特に注目の企業をいくつかピックアップし、まとめてみました。

業界企業名
インフラ・放送・JR東日本
・NHK
・NTT西日本
など
金融・日本銀行
・三井住友銀行
など
メーカー・トヨタ
・シャープ
・ヤマハ
など
IT・Web・Yahoo
・日本オラクル
・ミクシィ
など
サービス・ファーストリテイリング
・イオン
・スターバックス
など
コンサル・アクセンチュア
・マッキンゼー
など
総合商社・三菱商事
・三井物産
など

第二新卒者が大手企業に採用してもらうためのポイント

第二新卒者の採用枠を設ける企業や第二新卒者を積極的に採用する企業が増えてきているとは言え、大手企業への転職は簡単ではありません。

そこで把握しておきたいのが、第二新卒者が大手企業に採用してもらうためのポイントについてです。

第二新卒者が大手企業に採用してもらうために知っておくべきポイントとしては、

  1. 納得してもらえる転職の理由や目的を考えておく
  2. 転職したい大手企業と同じ業界で経験を積む
  3. 第二新卒者ならではの悪いイメージを払拭する
  4. しっかりと自己分析して転職にのぞむ
  5. 企業の分析もおこたらない
  6. 転職サービスを活用する

の、6点があげられます。

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

1. 納得してもらえる転職の理由や目的を考えておく

大手企業が第二新卒者の採用に積極的になってきているとは言え、第二新卒者に対するイメージが180度変わったわけではありません。

第二新卒者はどうしても「早期に退職した人」というイメージを持たれてしまうため、

  • なぜ前職を辞めたのか
  • 前職のどこに不満を感じていたのか
  • なぜ転職するのか

などについて、納得してもらえる理由や目的を用意しておかなくてはいけません

転職の理由が必ずしもポジティブな理由である必要はありませんが、ポジティブなイメージを持ってもらえるよう、

  • 転職によって今の状況をどう変えたいのか
  • 転職先でどうなりたいのか

についてしっかりと説明できるようにしておきましょう。

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2. 転職したい大手企業と同じ業界で経験を積む

多くの転職希望者が入社したいと考えている大手企業への転職は、とにかく競争率が高くなる傾向にあります。

ライバルの中には高学歴な人材や優秀な人材も大勢いるはずです。

もし今のままではライバルたちに勝てそうにもないのであれば、すぐに大手企業に応募するのではなく、同じ業界の比較的入社しやすそうな企業で経験を積むのもアリです。

第二新卒者はどうしても社会人としての経験が浅いため、アピールできるポイントが少なく、履歴書や面接で弱くなってしまいます。

その弱点を払拭するために、一度同じ業界の別の会社に転職し、経験を積むのです。

同じ業界での経験は大きなアピールポイントになるため、優秀なライバル達の経歴にも見劣りしません

もしアピールできそうなポイントがなく、今のままだと採用してもらえないと感じるのであれば、同じ業界の別の企業への転職も検討してみてください。

3. しっかりと自己分析して転職にのぞむ

第二新卒者は大手企業の転職市場で必ずしも有利というわけではありません。

新卒者として選考にのぞんだときよりも厳しい目でジャッジされることになるため、新卒のとき以上にしっかりと自己分析して選考にのぞむ必要があります

一度早いタイミングで退職してしまっている第二新卒者は、「またすぐに辞めてしまうのではないか」というマイナスなイメージを持たれてしまいかねません。

イメージ払拭のために、自分の性格や強みについて分析し、どう転職先で活かすのか・活かしたいのかを説明できるようにしておきましょう。

4. 企業の分析もおこたらない

第二新卒者が大手企業への転職を目指すのであれば、自己分析と同様に高いレベルで企業分析をすることが求められると考えておくべきです。

新卒者と同じレベルの企業分析だと、ありきたりな自己PRしかできず、採用担当者の印象に残りません。

転職したい企業のホームページはもちろん、SNS、プレスリリースなどを細かくチェックしましょう

最近はYouTubeに公式のチャンネルを開設して情報を発信している企業も多いので、YouTubeもチェックしてみてください。

企業分析を徹底的におこなえば、その企業がどういった人材を欲しているかが見えてくるので、より効果的にアピールでき、採用してもらえる確率も高まるでしょう。

5. 転職サービスを活用する

第二新卒者が大手企業に転職する方法には、自力で転職する方法転職サービスを利用する方法があります。

自力で転職する方法には「転職活動をマイペースで進めることができる」というメリットがありますが、それ以外のメリットは特にありません。

第二新卒から大手企業への転職は、無理に自力で行おうとせず、転職サービスでの転職も視野に入れるべきです。

転職サービスを活用して転職する場合、

  • 非公開求人に応募できる
  • 転職活動をサポートしてもらえる
  • 自己分析や企業分析の精度を高められる

など、さまざまな恩恵を受けられるようになります

転職サービスには、ハローワークなどに掲載されていないレアな非公開求人が多数掲載されているので、理想的な大手企業の求人が見つかる可能性が高くなります。

また、転職エージェントを利用すれば転職のプロであるコンサルタントが手厚くサポートしてくれるので、より効率的に転職に取り組むことが可能です。

コンサルタントやエージェントは何をどうアピールすれば採用担当者に刺さるかを熟知しているので、的確で効果的なアドバイスももらえます。

第二新卒者の中には、

転職するのが初めてで不安…

という方も少なくないかと思います。

そういった転職に不慣れな方こそ利用するべきサービスですので、ぜひ転職サービスの利用も検討してみてください。

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まとめ

大手企業に転職したいと考えている第二新卒者向けに、「第二新卒でも大手企業に転職できるのか?」というテーマを深掘りして紹介してきました。

第二新卒者は早期に退職してしまったことにコンプレックスを感じてしまい、萎縮してしまうことも多々あるかもしれませんが、変に意識する必要はありません。

もちろん、「すぐに辞めてしまった人」「採用してもまたすぐ辞めてしまうのでは?」など、マイナスなイメージをもたれてしまう可能性も否めないので、マイナスイメージを払拭できるように対策を練っておくことも大切です。

しかし、少子高齢化による人材不足などの問題もあり、大手企業も第二新卒者の採用に積極的になってきているという側面もあります。

今回紹介したポイントを参考にしながら転職に取り組めばきっと採用を勝ち取れるはずですので、諦めずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?