転職コラム

第二新卒者の転職市場規模はどれくらい?企業が求める人材とは

就職した後で早期に退職してしまう第二新卒者が転職する場合、

採用されにくくなってしまうのではないか…

と考えてしまう傾向にあります。

実際、採用されにくくなってしまうことを恐れ、今の職場を辞めたくても辞められずにいるという方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、第二新卒者の転職市場規模について紹介していきます。

転職市場規模をチェックすれば採用されにくい状況なのかどうかをデータで判断できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

第二新卒者の転職市場規模

第二新卒者の転職市場規模は、厚生労働省が公表している「新規学卒者の離職状況」という資料でチェックできます。

第二新卒者は、「新卒で入社し、3年以内に辞めたもの」と定義されるケースが多くなっていますが、新規学卒者の離職状況の平成30年のデータによると、入社して3年以内に辞めた人の割合は31.2%となっています。

つまり、入社した人の約3割が3年以内に退職しているのです。

また、人数としては、平成30年の就職者数が462,084人であるのに対し、離職者数は144,047人となっています。

これらのデータをもとに考えると、第二新卒者に該当する3年目以内の転職希望者は相当な数になるため、その転職市場規模もかなり大きいと推測されます。

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企業が第二新卒者を採用する傾向は高め

第二新卒にはどうしても「就職してから3年以内に退職した」というイメージがついてまわるため、採用を見送られてしまうのではないかと考えてしまう傾向にあります。

しかし、実際にはそんなことありません

むしろ最近の企業は第二新卒者を採用する傾向が高くなっています。

大手転職サイトの「マイナビ」がおこなった調査によると、アンケートに回答した企業の約6割が第二新卒者を積極的に採用していると回答しています。

また、そのうちの約18%が前年よりも積極的に採用すると回答しているため、第二新卒者ということが極端にマイナスに働くことはないと考えられるでしょう。

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企業が第二新卒者を積極的に採用している理由

新卒として就職後に短期間で退職している第二新卒者ですが、第二新卒だからと言って採用されないということはないと解説してきました。

忍耐力がないのではないか」「またすぐに辞めてしまうのではないか」などネガティブな理由によって採用を見送られる可能性がある第二新卒者を、なぜ企業が積極的に採用しているのでしょうか。

企業が第二新卒者を積極的に採用している主な理由としては、

  1. 人材の獲得競争が激化しているから
  2. 早期に離職した人材の穴を埋めるため

の、2点があげられます。

それぞれの理由について詳しく解説していきます。

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人材の獲得競争が激化しているから

企業が第二新卒者の採用に積極的になってきている最大の理由は、人材の獲得競争が激化してきているからです。

現在、少子高齢化やグローバル化によって、これまでにないほど人材の獲得競争が激しくなってきており、採用コストも上昇し続けています

高齢化社会によって働き盛り世代の人数は年々減少しており、また優秀な人材が海外に流出してしまうことも増えているため、働き手の母数はさらに減り続けています。

人材の獲得競争が激化している点は、有効求人倍率のデータを見れば明らかです。

近年で最も求人の数が少なかったのは、リーマンショックの直後となる2009年8月で、その時期の有効求人倍率は0.42倍でした。

その後、有効求人倍率は徐々に増加し、2019年の5月には1.62倍まで回復しており、その後は1.5倍以上で推移し続けています。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和元年5月分)について

この状況は求職者にとっては嬉しい状況ですが、企業にとっては求職者を奪い合う形になるため、厳しい状況になります

企業としての体裁を保つためには、人材の獲得競争が激しくなってきたからといって新しい人材の採用は見送るようなことはできません。

そのため、第二新卒者かどうかを気にすることなく、積極的に採用しているのです。

早期に離職した人材の穴を埋めるため

第二新卒者の転職市場規模の項目で紹介したように、企業が採用した人材のうち約3割が入社して3年以内に退職してしまっています。

そういった傾向から、企業は早期に離職する人が出てくることを想定した上で採用活動をおこなっています

しかし、そうは言っても3年間で3割もの人材に辞められてしまうと、企業としての体裁を保ち続けられなくなってしまいかねません。

早期に離職してしまった3割の穴を埋めるための人材として、市場規模が大きく、時期に縛られず採用できる第二新卒者を積極的に採用する傾向にあるのです。

転職市場規模が大きい第二新卒だからこそ!企業が求めること

企業が第二新卒者を積極的に採用している背景には、第二新卒者のビジネスパーソンとしての価値の高さも関係しています。

3年という比較的早いタイミングで離職してしまった第二新卒者の転職市場で価値が高いと言われる主な理由は、

  1. 教育コストの削減
  2. 即戦力
  3. 将来性
  4. 柔軟性

の4点があげられます。

それぞれの理由について詳しく解説していきます。

1. 教育コストの削減

企業が新卒として人材を採用した場合、基本的にすぐに現場で働かせるようなことはありません。

まずは研修をおこない、社会人としての心構えや基本的な知識、スキルを身につけさせた上で現場に送り出します。

しかし、この新入社員の教育にはかなりの教育コストがかかります。

産業総合研究所がおこなった調査によると、従業員一人あたりの教育研修費用は35,628円となっており、2020年度の平均の予算額は7,370万円です。

さらに、この金額は年々上昇し続けています。採用した人数が多いほど教育にかかるコストも膨らんでしまいます。

一方、第二新卒者を採用した場合、この教育コストを抑えることができます

第二新卒者は経験こそ浅いものの、新卒として入社した企業で基本的なマナーや知識、スキルを身につけています。

つまり、新卒者のように1から教育する必要がなく、教育コストを大幅に抑制できるようになるのです。

教育研修費が数千万円規模になる企業も少なくないため、そういった費用を抑制できる点は企業にとって非常に大きなメリットになると考えられます。

2. 即戦力

第二新卒者でも初日から即戦力として活躍できる場合は、企業にとって嬉しい存在です。

第二新卒者は、新卒のようにコストをかけずとも、若い即戦力になり得るため、企業としてはポテンシャルの高い第二新卒者を求めています。

第二新卒者で入社後、売上に貢献してくれる可能性がある方は市場価値が高いでしょう。

3. 将来性

第二新卒者は新卒者と比べても1〜3年ほどの差しかないため、新卒者と同じように将来性があるとされています。

企業が将来のためにコストをかけて人材を育てる上で、年齢的にも十分に若く、将来的に会社の中心を担う可能性がある第二新卒は転職市場で価値が高いと考えられるのです。

4. 柔軟性

5年や10年など長い期間同じ会社で働いていたり社会人を経験していると、その会社の考え方が染みついたり、考え方が凝り固まっている可能性があります。

中途採用の人材ではそういった傾向も強く、会社に馴染んでもらうのに時間がかかってしまうケースも少なくありません。

これまでの社会人としての経験から「〇〇はこうするべき」という考え方が染みついてしまっているケースも多々あります。

一方、第二新卒者は長くても就労経験が3年のため、前の会社にも染まっておらず、考え方も凝り固まっていないと考えられています

柔軟性が高い人材が多く、新しい会社の考え方や業務にすんなり順応できることが期待されているのです。

まとめ

第二新卒者の転職市場規模について紹介してきました。

第二新卒者の市場規模は十分過ぎるほど大きいですし、企業も第二新卒者の採用に積極的です。

また、第二新卒者ならではの強みもたくさんあります。

今の会社で不満を抱えながら惰性で過ごすよりも、若さや将来性、柔軟性などの武器をフル活用して転職する方が今後のあなたのキャリアにもプラスになるはずです。

ぜひ転職を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

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