採用担当者が特にチェックしているマナー

面接採用はその会社の人事部社員がメインで担当します。さらに募集職種に応じて、その職種の社員も同席するのが一般的です。この時、人事部社員が特にチェックしているマナーは何でしょうか?
一言で言うと「会社にふさわしい人材か?」ということです。
どのような職種であっても、採用が決まればその会社の1つの部署に配属され、上司や先輩と共に仕事を行います。業務遂行する上で、必ず重要になるのが、仲間との人間関係です。
そのため、採用担当者は、職場で受け入れられ、良好な人間関係を築くことができる人材かどうかを、1番にチェックするのです。
言葉を換えれば「マナーを通じて人柄を見ている」と言えるかもしれません。
逆の立場になって考えてみると簡単です。
もしあなたが採用した社員が、
- 職場で皆からダメ出しされた
- トラブルを起こした
場合に、「誰が採用したんだ?」と責められると思いませんか?
円滑な人間関係を築くためには、基本的なマナーが身についていることが必要です。
また、社会人として必要な最低限のビジネスマナーができていない人を入社させてしまうと、後々取引先や顧客とトラブルになることがあります。
このような人材を採用したことで、企業のイメージダウンにつながるような事態は絶対に避けなくてはなりません。
このようなことから、採用担当者はしっかりマナーをチェックするのです。
特にチェックしているポイントは以下の3つです。この3つは面接マナーの基本となります。
- 見た目:面接時の服装・身だしなみ
- 話し方:面接時の言葉づかい
- 行動:面接前後の行動・ふるまい
それぞれの詳しいノウハウは後述しますが、「見た目・話し方・行動」この3つが重要であることを、しっかりと肝に刻んでおきましょう。
そもそもなぜ面接マナーは身につけるべき?

できて当たり前なのが転職活動での面接マナーです。
新卒の就職活動では、面接練習に多くの時間を費やした記憶があると思いますが、既に社会人として活動した経験があると、「今更面接のマナー?」と感じるかもしれません。
それだけ「できて当たり前」とされているのが転職時の面接マナーです。
新卒での就職活動は、学生なので、もし面接マナーに至らない点があったとしても、「まだ若いから」という理由で大目に見てもらえることがあります。
多くの企業は、新卒には研修でマナー講座を行いますが、転職の場合には行いません。即社員として現場に入り、即戦力として働けることが条件になるのです。
しかも営業職の場合は、マナーの善し悪しがそのまま営業成績に直結するため、重要視している企業が多いようです。
事務職や専門職であっても、マナーが身についている人は、コミニュケーション能力も高いことが多いので、やはりどのような職種であってもマナーの善し悪しは求められるのです。

身だしなみの面接マナー

それでは具体的に、面接時に必要となる「見た目の面接マナー」を紹介していきます。
見た目は面接で最も大切で、誰でも要点を押さえて、気を配れば100点を得ることができます。
身だしなみとは、TPOに合わせた装いを意味し、面接での身だしなみは「どのような人から見ても好印象を与えることができる」ということを考えなくてはいけません。
つまり、面接での見た目は、万人受けする見た目が求められるのです。それは非常に保守的なファッションになるはずです。
服装
面接で特に指定がない場合の服装は、男女共にダークスーツが基本になります。礼服用の黒スーツの着用は避けます。
もし平服を指定された場合は、男性は襟付きのシャツにパンツ、女性はブラウスにスカートかパンツというスタイルが適しています。それでは男女別に順に紹介します。
男性の服装(スーツの場合)

トラッドファッションは英国生まれのため、スーツスタイルの王道は英国式です。
何着か持っている場合はトラッドなものを選びます。以下の点を意識して準備しましょう。
①スーツ
- 紺、黒、チャコールグレーなどのダークカラーの無地に見えるシングルボタンのテーラードスーツが基本。
- ズボンのセンタープレスをしっかりと効かせ、クリーニングから戻ってきたばかりのような状態であることが理想。
- 前ボタンを留め、腰ポケットのふたは外に出す。
腰ポケット、胸ポケットに物を入れているとしわが寄り、着くずれもしやすい。面接時だけでも何も入れない方が良い。
②ワイシャツ
- ワイシャツは白の無地か、白が基調の淡いストライプなどで、レギュラーの衿を選ぶ
- バリっとアイロンが効いた清潔なシャツを選ぶ。
- 水色などのカラーシャツやボタンダウンの衿はカジュアルダウンになるので避けた方が無難。
- 白は黄ばみが目立つので、衿が黄色く変色していないか十分確認する。
③ネクタイ
- 柄はレジメンタル(ストライプ)かドット(水玉)が適している。ストライプは右上がりが英国式、左上りが米国式で、英国式の方がよりフォーマル。
- 色はまじめさを印象付ける紺色を基本とし、エネルギッシュに見せたい場合はエンジ色、快活に見せたい場合はからし色を選ぶと良い。
- レジメンタルは所属する大学や組織を表す色柄があるため、外資系企業の面接の場合は注意が必要。
- キャラクター柄や奇抜な色柄は避ける。
④ベルト
黒かこげ茶で、シンプルなものが基本。黄みの茶色や白はカジュアルになるので避ける。
⑤靴下
黒か濃紺の無地で、ビジネス用のソックスが基本。
くるぶしが見えるようなスニーカーソックスや、色や柄があるものはカジュアルダウンするので避ける。
⑥靴
- 黒の革靴が基本。紐靴タイプのビジネスシューズだとよりフォーマルで良い。
- 靴クリームで丁寧に磨き、かかとの減り具合をチェックし、必要に応じて十分にメンテナンスを行っておく。
男性の服装(私服の場合)
清潔感のある衿付きのシャツにパンツスタイルが基本です。
ジャケットを合わせるとより好印象になります。シャツは白や水色などの無地かストライプを選び、パンツは濃紺、グレーなどが良いでしょう。
- ノーカラーはカジュアルになりすぎるため避ける。
- 派手な色柄は悪目立ちするのでNG。
女性の服装(スーツの場合)

スーツが基本です。顔周りに白いものを持ってくると表情が明るく見えるので、ブラウスなどのインナーは白がおすすめです。
①スーツ
- 紺、黒、チャコールグレーなどのダークカラーで、無地に見えるスーツが基本です。
- 業界によっても求められる要素は変わるので、ファッション業界やクリエイティブな業界であれば、ベージュや柄のあるスーツも良いでしょう。
- 膝丈のタイトスカートやストレートパンツのセットアップスーツが理想。スカートの丈は、椅子に腰掛けた時に下着が見えない丈を選びましょう。
②シャツ・ブラウス
衿のあるシャツ、またはブラウスで、白の無地か、白が基調の淡いストライプなどが基本。
- 第一ボタンを開けて着用した時に、胸元まで見えないかどうかを注意する。
- 下着の色はベージュ系を選び、透けて見えないか注意する。
③靴
黒の革靴パンプスが基本。ヒールは5cm前後のものが脚がきれいに見えて歩きやすい。
- 7cm以上のハイヒールは歩きにくく、セクシーに見えすぎるので避ける。
- 靴クリームで丁寧に磨き、かかとの減り具合をチェックし、必要に応じて十分にメンテナンスを行っておく。
女性の服装(私服の場合)
女性のファッションは選択肢が多いので迷いますが、清潔感のある服装を選びましょう。
白っぽい色のブラウスに、シンプルなスカートかパンツを合わせるスタイルがおすすめです。
- ニット素材のファッションはカジュアルになるのでNG。
- ピンクや赤、紫など、女性を主張すぎる色は避ける。
ヘアスタイル

男女共に清潔感があるヘアスタイルであることが最も重要視されます。ふけや寝ぐせがついていないか、入念にチェックしましょう。
前髪は目にかからない長さであることが基本です。長い場合は短くするか横に流しましょう。
明るすぎるカラーリングや、カラーで傷んだ髪はだらしなく見えるため、面接時は暗いカラーで染め、整髪料でつやを出すよう気を付けましょう。
男性のヘアスタイル
スーツという服装に合う髪型としては、ショートスタイルの七三分けが最もフォーマルです。
パーマスタイルや、前髪をダウンさせるヘアスタイルの場合は、つや感が出る整髪料で前髪を軽く押さえ、七三分け風に整えるだけでグッと好印象になります。
七三分けでなくても、できるだけ額を見せるようにスタイリングすると良いでしょう。前髪が眉にかからないようにすることが重要です。
ふけ、寝ぐせがついてないかチェックする。
女性のヘアスタイル
ロングヘアの場合は、一つにまとめるのが基本です。キラキラ光るものやカラフルな華美な髪飾りは避け、髪の色になじむ黒、紺、茶系のものでまとめましょう。
前髪は横へ流すなど、可能な限り額を出すようにすると印象が明るく見えます。
お辞儀をした時に、髪が顔にかからないように、前髪やサイドの髪はピンで留めるか、軽く整髪料で押さえておくと良いでしょう。
カバン
男女共に黒のA4サイズが収まるビジネスバックが基本です。
履歴書などA4サイズの資料を、折らずに収めることができ、カバンが自立するかっちりとした作りのものを基準に選びます。
メイク・ネイル
主に女性の場合になりますが、メイクやネイルにも気を付ける必要があります。
基本は清潔感のあるナチュラルメイクを心掛け、
- ベージュやブラウン系のアイカラー
- ほんのり血色を添えるコーラルレッドやコーラルピンクの口紅
を選びましょう。
ネイルはつやを出す程度に磨く、または透明のネイルくらいがベストです。
メイク、ネイル共にキラキラ光りすぎるパールやラメ入りのものは避けましょう。
男性の場合も、最近では男性用の自然なメイクも販売されていますので、ニキビ跡などが気になる場合などは、身だしなみとして利用しても良いでしょう。
受付・訪問時の面接マナー

それでは次に「行動の面接マナー」について、具体的に紹介します。
何分前に到着して、何分前に受付に行くべきか
予め指定された時間の「15分前には会社の前に到着する」のが基本です。これは電車の遅れやトラブルを避けるとともに、呼吸を整えたり、汗を拭く時間を含めています。
また、早めに着いて、場所を確認した上でカフェで一息つくのも良いでしょう。
但し自分が思っている以上に、環境の匂いはスーツや髪にしみ込みます。特に喫煙室などに立ち寄ると、しばらく臭いが残りますので、注意が必要です。
受付には「約束の時間の5分前」に声をかけるのが基本です。
これは会社の規模にもよりますが、受付から連絡を受けて、面接会場に案内されるまで、取次には少し時間が必要だからです。
逆に早すぎると先方も準備が整っておらず、迷惑をかけてしまうため、5分前がベストなのです。もし不覚にも遅刻した場合は、事前に遅れることを電話連絡し、受付にもその旨を伝えます。
名乗る時
受付では「本日〇〇部の〇〇様と面接のお約束をいただいております〇〇と申します」と伝えます。聞き取りやすいように、名前は意識してゆっくりと、はっきりと聞こえるように話します。
控室や面接室まで案内してくれる方がいる場合には「〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と名乗り、後は指示に従います。
受付は無人で、館内電話で行うという会社も増えています。内線番号など、表示されている指示に従ってダイヤルし、同様に名乗ります。
移動中に社員に遭遇した場合
社員は「見かけない顔だな」と思って見ています。目が合わなくても軽く立ち止まり黙礼します。
控室で待つ場合
先客がある場合は軽く会釈して入室し、静かに待機します。基本的に控室での会話は避けましょう。1人の場合は、いつもの癖でスマホを見たりしないよう注意しましょう。
控室にはコート掛けが準備されていたり、荷物置き場が準備されていることがあります。コートや貴重品以外の手荷物は面接会場には持ち込まず、小さくまとめて控室に置かせていただきます。
もし大きな手荷物がある場合は、予めコインロッカーなどを利用するのがより理想的です。
入室時の面接マナー

面接室に入室する時は、ノックをして返事があったらドアを開け、ドアを閉めて挨拶をし、指示に従って着席します。細かく順に確認しましょう。
ノックの回数は3回
面接室のノックは、大きくゆっくりと3回ノックするのが基本です。
トトトンとせっかちなノックではなく、トントントンとはっきり聞こえるようにノックしましょう。
ノックしても何も反応がない場合は、もう1度ノックを繰り返します。それでも返事がなければ、静かに「失礼いたします」と言ってドアを開けます。
既にドアが開いている面接室の場合でも、ノックは3回行って指示を待ちます。
ドアを開けた時の挨拶
中から「どうぞ」と声が聞こえたら、ノブを回してドアを開け、「失礼いたします」と軽く会釈して中へ進みます。
ドアの正しい閉め方は?
中に入ったら、くるりと後ろを向いて、両手でドアを閉めます。
正しい立ち位置
改めて面接官の方へ向き直ってドアの前に直立し、まずフルネームで名乗り、そのあとに丁寧にお辞儀をします。
「〇〇〇〇と申します。本日は面接の機会をいただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
着席のタイミング
「どうぞお掛け下さい」と指示されたら、椅子に向かって進み、「失礼します」と声をかけて腰掛けます。
カバンはどこに置くべきか
カバンは座る椅子の足元に、床に直接置きます。椅子を動かしても倒れにくい位置に置くことが基本です。膝の上に置くのはNGです。
控室にコート置き場がなかった場合は、カバンの上にコートを置きます。
座り方の面接マナー

椅子の横で一度立ち止まり、「失礼いたします」と会釈してから椅子に座ります。椅子が複数用意されている場合は、入口に近い方の下座の椅子に座ります。
座る位置を指示された場合は、その指示に従います。背もたれからこぶし一つ分、隙間を開けて座ることで、背筋が伸びて好印象を与えることができます。
座面が広い椅子や、ソファーのようにクッション性のある椅子の場合、深く腰掛けてしまうと、ぞんざいで偉そうな印象を与えてしまいますので、更に浅く座るようにして下さい。
面接中のマナー

面接中のマナーとして気をつけなくてはならないのは、基本的に落ち着いて「相手の目を見て、はっきりと話す」ということです。ここではとにかく「話し方」に意識を集中させましょう。
緊張すると相手の目を見る余裕がなくなくなって、うつむいてしまったり、沈黙や間が怖いために、無駄に話し続けてしまうことがあります。
面接官と話す時の視線
「相手の目を見て、はっきりと話す」といっても、あまり強く目を見すぎると睨んでいるように見えてしまうこともあります。
まず口角を上げ、柔らかい笑顔を作るようにしてから、相手の目に近い部位、例えば眉間や鼻に視線を向けるようにすると、穏やかな印象になります。
面接官が複数人いる場合は、その時に質問している人に視線を向けるようにしましょう。
表情
表情は基本的に笑顔で、穏やかな表情をキープしましょう。
但し、辛い悲しい会話の時には、笑顔ではなくまじめな表情になるはずです。ずっと笑顔だけでは誤解されますので、内容に注意して下さい。
勝手に話し始めない
緊張すると、沈黙や間が怖くなるため、ついつい話しすぎてしまうことがあります。面接官が何も質問していないのに勝手に話し始めてしまうのはNGです。

退室時の面接マナー

面接官から面接終了の声がかかると、ホッとして一刻も早く退室したい気持ちになりますが、会社から外へ出るまで気を抜いてはいけません。退室のフローは以下のようになります。
- 「面接はこれで終了です」と声がかかる。
- 立ち上がり、椅子の横に立ち、今日のお礼を伝えて、丁寧なお辞儀をする。
- ドアへ進み、面接官の方へ身体を向きなおしてから「失礼いたします」と再度一礼する。
- ゆっくりドアを開けて静かに退室する。
オンライン面接でのマナー

昨今は感染症予防対策のために、面接はオンラインで行うという企業が増えています。
基本的なマナーはここまで解説してきた内容と変わりませんが、オンライン面接の場合は、受付や入退室などのふるまいなど、行動上の不安はない分、カメラでしっかり顔が映るため、より表情と話し方が重要になってきます。
またオンライン面接でのマナーは「環境を整えること」が最も大切になります。スマホでもSkypeやZoomは使えますが、可能な限りパソコンを使用し、可能であればイヤフォンやマイクも準備しましょう。
基本的な事として、
- Wi-Fiなどの通信環境が安定しているかどうか
- SkypeやZoomなど、指定されたツールのダウンロードとアカウント登録は準備できているか
事前に入念なチェックが必要です。

どんな面接環境にすべきか
面接環境は、
- 音
- 明るさ
- 背景
の3つをチェックします。
雑音を拾わないよう、窓は閉め、エアコンなどの冷暖房は弱に設定します。
部屋の明るさは、自然光に勝るものはありません。面接が行われる時間帯に、部屋の中でできるだけ自然光が入る場所を探しましょう。
自然光が難しい場合は、蛍光灯であっても顔に光が当たりやすい明るい場所を選びます。
バーチャル背景など、背景を変えられるツールなどもありますが、面接時には使用しない方が無難です。画像が荒れて見えたり、見せられない部屋に住んでいるという印象を持たれるからです。
オンライン面接時に、先方からはどのように見えるのか、画像の映り方と音声のチェックを実際にSkypeやZoomなどにつないだ状態で、何度かテストしておくと良いでしょう。
オンライン面接中のマナー
SkypeやZoomなどで行うオンライン会議は、事前に入室するためのIDやパスコードが知らされます。
面接スタート時の5分前にはアクセスして、入室するようにしましょう。オンラインであっても対面の面接同様に、時間厳守が基本です。
面接中のマナーは対面の場合と基本は同じですが、オンラインでは目線や表情、話し方が対面以上に目立ちやすいので、その点について説明します。
挨拶
挨拶は立ち上がる必要はありません。腰かけたまま、まずカメラに目線を合わせ、カメラの向こうにいる面接官に向かって、はっきりゆっくり話すようにしましょう。
この時、パソコン画面に先方の面接官が映し出されますが、画面を見て挨拶してしまうと、実際には目線が下がって、自信がないように見えてしまいます。
最初の挨拶は、印象を大きく左右させる大切なものですから、カメラに向かって笑顔で挨拶しましょう。
画面との距離
画面は近すぎず、遠すぎず、証明写真くらいの余白を持って顔が映る距離をキープするようにします。
ノートパソコンの場合、画面を開けると斜めになるので、カメラは下の方から顔を映すアングルになってしまいます。カメラが顔の正面に垂直になるよう、本を重ねるなどしてパソコンの角度と高さを調整すると良いでしょう。
目線・表情・話し方
オンラインの場合、面接官の目はカメラなので、目線は基本カメラに向けて話すように心がけます。表情は笑顔が基本です。意識して口角を上げるようにして話すようにします。
話し方では、オンラインの場合、会話に少しタイムラグが発生してしまうので、自分が何か話したら、先方が相槌を打つなどリアクションするまで、半秒は待つようにして、会話がキャッチボールになるよう意識しましょう。
退室時(ログアウト)
面接が終了すると、面接官は「面接は以上で終了です」と終わりを告げます。勝手に退室せず、対面時と同様にお礼を述べて、先方の指示に従って退室します。
その他の面接マナー

面接はマニュアル通りに進むとは限りません。想定していなかった行動や質問があっても、慌てず落ち着いて対応しましょう。
お茶を出された時
お茶を出された場合、面接が始まる前であれば出してくれた方に小さな声で「ありがとうございます」とお礼を述べます。面接中に出された場合は、黙礼します。
お茶は喉が渇いていても、面接官からすすめられるまで手をつけてはいけません。「どうぞ」とすすめられたら、「いただきます」と言ってから、音を立てずに静かにいただきます。日本茶でもコーヒーであっても、片手で持たずに、両手を添えて持つのが基本です。
名刺を渡された時
面接官が名刺を出された場合、面接官に近づいて「ありがとうございます。頂戴いたします」とお礼を言って一礼し、両手で受け取ります。
頂いた名刺はすぐに仕舞わずに、机の上に座席順に並べて置き、面接中に見えるようにします。基本的に応募者はすでに履歴書を提出しているため、ここで自分の名刺を出したりはしません。
面接終了時は丁寧に名刺を重ねてカバンに納めます。名刺だけをばらっとカバンに入れるように見えると失礼になるので、手早く資料などと一緒に仕舞うようにします。
転職エージェントなら面接マナー含めて就活を円滑に進められる

1度でも社会人を経験すると、ビジネスマナーがしっかりと身についている人と、おざなりになってしまっている人とに二分されます。
面接は「第三者から見てどうか」という、客観的な視点でチェックしてアドバイスを受けることが重要です。自分ではできていると思っていたことが、実は全くできていなかったということが多々あるからです。
また、面接のシミュレーションを行い、何度も練習を重ねた人は、どのような状況になっても落ち着いて対応できます。いわば場数を踏むことが面接を制することにつながるのです。
転職のプロ集団が揃った転職エージェントであれば、面接マナーを含めて、就活を円滑に進められることは間違いありません。

まとめ
ここでは絶対に押さえておきたい面接マナーについて詳しく紹介しました。
面接マナーの基本は
- 見た目
- 話し方
- 行動
この3つを理解し、面接時に求められるパターンをしっかりと身につけることにかかっています。面接では話の中身よりも、マナーを見られているということを肝に据えておきましょう。
そして、面接は面接会場だけで行われるものではありません。オフィスビルの界隈は、多くの社員の目が光っています。ビルを出た途端にスマホを確認したり、大声で面接に関する話をしたりすることはご法度です。
ぜひ面接を無事クリアし、ぜひ希望通りの転職を成功させましょう。
