コロナパニックを経験し、働き方に対する価値観も大きく変わった昨今。その中で、フリーランスという働き方に着目した方も少なくはないはずです。
といっても、フリーランスとしてデビューするのは簡単なことではなく、クライアントとの信頼関係や技術の売り込みなど、お金を稼ぐまで準備しなくてはいけないことは膨大です。
そんな方には、クラウドソーシングサービスの「ランサーズ」がおすすめです。
とはいえ、気になるのはその使い心地や悪徳業者がいないかの評判、利用者の口コミといった生の声ですよね。
この記事では、
- ランサーズのサービス概要
- ランサーズのメリット・デメリット
- ランサーズがおすすめな人
- ランサーズの口コミ
- ランサーズを利用する流れ
- ランサーズを利用する際の注意点
を詳しくまとめて解説しています。
ランサーズはどんなサービス?

有名クラウドソーシングサービスである「ランサーズ」は、フリーランスを目指すユーザー「ランサー」と、クライアントを繋ぐツールとして評判と知名度が高い無料のクラウドサービスです。
フリーランスとして転職を考えている
自宅で空き時間に副業を考えている
といった方は以前と比べ1%〜3%ほど増加傾向にあり、労働への価値観が変化した影響も大きく受けて、やりがいや効率を重視した「新しい働き方」への意欲はじわじわと高まりを見せています。
これから副業や転職を目的にフリーランスとして活躍していくためには、まず必要となるのはその足掛かりですよね。
特に、オンライン上で受発注ができるというのが大前提となっているはずです。
また、案件の単価や支払い方法、継続期間などをランサー側が選んで受注依頼を出すこともでき、双方が納得した上でお仕事を開始できるのも特徴です。
また、ランサーズには「仮払い」というシステムがあり、「仮払いされること」が「業務開始」とイコールであるため、お金のやりとりをごまかされたり、未払いリスクなどなく業務を開始できるので、安心感があるのも人気となっています。
「仮払いシステム」とは、クライアントが支払った依頼金を一度ランサーズが預かり、業務完了後にランサーのもとに支払われるというシステムのこと。
またランサー・クライアントともに身分証の提示を求められ、身分証の提示がないクライアントには警告文が、提示のないランサーには使用できる機能に制限があるなど、得体の知れない相手とやり取りする事態も起こらないのがランサーズの評判が高い理由のひとつです。
ランサーズは、フリーランスとして稼ぎを立てていきたい人にとって非常に役立つクラウドサービスになり得るでしょう。

ランサーズを利用する3つのメリット

フリーランスや副業など様々なニーズに合わせ、世界中のどこからでも仕事を得られる「次世代の働き方」を提案するランサーズには、以下のようなメリットがあります。
- ライター未経験でもできる案件が多い
- 実績を上げると好条件のスカウトが来る
- 認定ランサーになると収入が安定する
知名度の高いランサーズは、登録しているクライアントの数もランサーの数も並大抵ではありません。そのため、ランサーズでコツコツと頑張り続けていればフリーランスとしての堅実な道のりはひらけてきます。
ここでは、ランサーズが持つメリットとその特徴をご紹介しています。
①未経験でも出来る案件が多い
ランサーズは有名なクラウドソーシングサービスであるため、
よし、今日からフリーランスになろう。
と思い立った時にすぐに結果まで結びつけてくれる案件も豊富に揃っているのが特徴です。
他サービスの多くの案件では
- 「経験者のみ応募OK」
- 「実務経験なくても提出できるポートフォリオがあること」
など、ある程度の知識を有していないと仕事を獲得するのが難しい場合がありました。
それは、登録しているクライアントの全体数が少ないことが影響しています。
ランサーズでは大手企業から、個人事業主など多くのクライアントが登録しているため、未経験でも簡単にスタートできる風土が整っています。
また、経験者のみの募集ではないため、実力ある未経験者が同じ土俵で対等に戦えるのもランサーズの魅力であり特徴です。
未経験者が受注できる案件が仮に今現在なかったとしても、身分証などのステータスをきちんとランサーズに提出しておくだけで、信頼度が上がります。
身分証を全て提出しているランサーは応募できる案件の幅が広がるため、その分室の高い案件と出会う確率も高くなります。
未経験者でも怪しい案件に出会わず、対等に戦える場所であることがランサーズが評判の高い理由と言えるでしょう。
②実績をあげると好条件のスカウトがくる
クライアントもランサーも、周囲からの評判が高く信頼のおける相手とやりとりをしたいと思うものですよね。
ランサーズでは、その信頼を「実績」という形で視覚化しており、ランサーがより好条件の案件を受けるためには「実績を上げる」ことがポイントとなっています。
締め切りを守り、メールのレスポンスが早いランサーは、ランサーズ内のAIによりその完了率や返信率を数値化され、ランクが上がり信頼が熱いユーザーとして登録されます。
実績がありクライアントからの評判も高いランサーは、新しく仕事を依頼したいと考えるクライアントからも信用されやすくなり、より条件の良い案件のスカウトが届くこともあります。
ゲーム感覚でアカウントを育てていけるランサーズは、ランサーにとってもやる気の出るシステムを導入しているといえます。
③認定ランサーになると収入が安定する
フリーランスとして独立するにしても、副業で稼ぐにしても、やはり「安定した収入を得られる」ことは目標の1つになるでしょう。
ランサーズでは、ランサーの活動や実力などによってランク分けがされており、収入の安定のためにはこのランサーズ内のランクを上げる必要があります。
ランクには
- 「ブロンズ」
- 「シルバー」
- 「認定ランサー」
というものが存在し、最終段階の「認定ランサー」になるとクライアントからの信頼度が絶大なものになるほか、クライアントから直接依頼やスカウトがくる確率が上がり、収入が安定する可能性が高くなります。
「認定ランサー」はランサーズに登録しているプロの中からランサーズの定める基準を全て満たしているもののことを指します。
認定ランサーになるためには、
- メッセージへのレスポンスの速さ
- 納品完了まで90%以上と高い確率で締め切りを守れているか
- 過去1年間の獲得報酬額が高いこと(上位20%以内)
- クライアントから高く評価されている
- 身分証確認済み(ランサーズに認証されている身分のはっきりしたランサーかどうか)
といったことが判定基準となっています。
またランサーズが定める「上位20%の報酬額」ですが、こちらはエンジニアやライターなどの業種により金額は異なるものの、年収が200万円〜400万円であれば認定ランサーとして認められるようです。
認定ランサーになると、
- 相談やスカウトが届く頻度が高くなる
- クライアントに出した提案の採用率が上がる
- サイト内の各種ページに「おすすめランサー」として紹介される
- ランサーズ案件担当から紹介を受けられる
などのほか、多数のメリットがあります。
認定ランサーにはこうした手厚い待遇があり注目される確率も上がるため、受注できる仕事が多くなることで仕事が途絶える心配がなくなり、収入が安定していくという仕組みです。
ランサーズの弱み

活動をすればするほど実力と信頼度が高くなるランサーズですが、もちろんいいところばかりではありません。
ランサーズには、
- 専門知識を必要としない案件は単価が低い
- 利用手数料が高い
といった2点の弱みが存在しています。
ここでは、ランサーズの持つ弱点とその特徴について解説しています。
専門知識を必要としない案件は単価が低い
ランサーズを始めたばかりという方の多くが、専門的な知識やスキルを有したスペシャリストであるとはもちろん限りません。
誰でもすぐに仕事を始めることができ、ランサーズで重要な実績を積むことができるこうした初心者向けの案件は、「専門知識やプロとしての技術が問われないものは安い」という弱点があります。
というのも、アンケートや口コミなどといった専門知識を必要としない誰でもできる案件は、「数」での募集となるため、簡単ではあるものの1件1件の単価は低くなりがちです。
薄利多売の傾向が強いことが多いのが特徴です。
というのも、自社のロゴデザインやYouTubeの脚本といった分野で、新しい切り口のフレッシュなアイデアを大量募集してブラッシュアップする目的のみの企業や、当て馬のようなサイトを多く作りたいアフィリエイターといったクライアントが、大勢のランサーに募集をかけているためです。
初心者向けの案件は、こういった単発の案件が多いのも特徴です
利用手数料が高い
所得税や各種厚生費など、一般企業で働いていても発生する「引かれもの」は、働き手にとって大きな痛手ですよね。
そういった痛手を少しでも減らしたく、フリーランスを目指している方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ランサーズでフリーランスのスタートを切ると、しばらくは「引かれもの」の痛手からは逃れられません。
ランサーズは、あくまでランサーとクライアントを繋ぐ仲介業者であるため、報酬と授受があった場合、利用手数料として報酬からの天引きが行われるシステムとなっています。
このシステムにより、ランサーズで発生した報酬は受け取り額が大幅に下がるのが特徴となっています。
ランサーの報酬から天引きされる利用手数料は「支払い報酬のうち、依頼金額の5%〜20%」と定められており、さらに税金も差し引かれるので、ランサーの手元に残るのは想像以上に少ない金額になります。
ランサーズの公式HPには、
ランサーへの支払い報酬のうち、金額によって契約金額(税込)の5%-20%がシステム手数料(税込)となります。契約金額(税込)の内、20万円を超える金額部分については5%のシステム手数料。10万円超〜20万円以下の金額部分については10%のシステム手数料。10万円以下の金額部分については20%のシステム手数料となります。
引用:https://www.lancers.jp/faq/l1020/122
と記載があり、さらにそれぞれの金額部分に対してかかってくるシステム利用手数料は上乗せされるので、ランサーとしては納得がいかないシステムになっているかもしれません。
手数料の計算方法は、それぞれの金額部分に対して計算します。15万円の場合は、10万円部分は20%、5万円部分は10%となり手数料は25,000円となります。
引用:https://www.lancers.jp/faq/l1020/122
そのため、依頼金額が高く「多くの報酬が受け取れる」と喜んでも、システム利用手数料や税金、源泉徴収などで仮払いの金額が大幅に下がってしまい落胆することも珍しくありません。
さらに口座へ振り込むのにも手数料が差し引かれるため、手元に残るお金が提示された金額より数千円単位で少ないことがあり、損した感を味わうことも多いことでしょう。
とはいえ、ランサーズで実力をつけ直接依頼に結びつけることも働き方次第では大いに可能性があります。
ランサーズはこんな人におすすめ

フリーランスや副業デビューとして最適なクラウドサービスであるランサーズですが、利用するにあたって向き不向きは知っておきたいものですよね。
ランサーズは、以下のような人に特におすすめです。
フリーランスとして地道に力をつけたい方
ランサーズでは地道に実績やランクを上げていけば、働き方次第でいくらでも高額案件を獲得できます。
クライアントと真摯に向き合い、責任を持って仕事をこなすことで評価も上がり、収入アップにつながります。
- 地道にコツコツと続けていくことが好きな方
- フリーランスとして計画的かつ損せずに力をつけていきたい方
は、稼ぎながら力を養えるランサーズがはとてもおすすめです。

未経験から独立を目指す方
ランサーズは、未経験でもできる案件が豊富なのは前述の通りです。
ランサーズで初心者・未経験者向けの案件を出しているクライアントの中には、教育やサポートを充実させているクライアントも多数登録しています。
稼ぎも知識も両方欲しい!
勉強に時間をかけたくない
という方には、教育やサポート、また仕事の進め方についての雛形がある初心者向けのクライアントは最も適しています。
フリーランスとして、また副業で地盤を固めたいなど、あらゆる目的で独立を考えている方にとって、ランサーズはちょうどいいスタート地点となり得るでしょう。
ランサーズを実際に利用した人の評判・口コミ

ランサーズの登録方法と登録後の流れ

クラウドサービスであるランサーズは、ブラウザサイトの他に、スマホアプリも展開しています。
しかし、ブラウザとアプリではログイン情報が共有されていない場合もあるため注意が必要です。
ここでは、スマホ・PCどちらからでも登録が可能なブラウザ版の登録方法と登録後の流れをご紹介しています。
ランサーズで仕事をしたい方はぜひ参考にしてみてください。
登録方法
ランサーズでは、会員登録は無料で完了でき、その後登録しているだけでとられる年会費などのシステムもありません。
仕事を受けた時に報酬から天引きされるシステム料以外、料金が一切かからないことが特徴です。
※画像はすべて、公式サイトURLから引用しています :https://www.lancers.jp/
新規会員登録

まず、ランサーズの公式HPにアクセスし、右上の「会員登録(無料)」をクリックします。
メールアドレスでの登録を求められますので、ご自身でわかりやすいメールアドレスを入力するか、
- Yahoo!
のいずれかのアカウントを紐付けて登録することもできます。
登録後はすぐにランサーズから確認の自動送信メールが届くため、記載されているURLに従って「メールアドレス認証を完了する」必要があります。
また、ランサーズからのメールは毎日届くので、普段使いのアドレスとは別に、ランサーズ用のアドレスを利用した方が無難です。
ユーザー名

ユーザー名は小文字の英数字と記号に限られ、他ランサーとかぶってしまうものは使えない仕様となっています。
プロフィールを入力する

プロフィールでは、より詳細なユーザーの情報を入力することが求められます。
プロフィールの情報を詳細にすることで、クライアントがあなたの人柄を掴みやすくなり、直接依頼につながるチャンスが増えていきます。
主な利用方法
利用方法とは、あなたの利用目的が「クライアントとして仕事を発注したい」のか「ランサーとして仕事を受注したいのか」を選ぶチェック項目となっています。
詳細情報の登録
詳細情報では
- 「個人か法人か」
- 「本名(非公開)」
本名は、公開設定にしない限り基本的に非公開設定ですのでクライアントに自分の身分が明かされる心配はありません。
- 「性別」
- 「職業」
ライターやイラストレーター、コーダーなど様々な職業がありますので、ご自身が活躍していきたい職業をここで選びます。
- 「生年月日」
- 「都道府県」
- 「希望の時給単価」
を入力します。
プロフィールを充実させる

登録後に出てくるマイページ画面から「プロフィールを充実させてスカウトを待つ」をクリックすると、本人確認などより裏付けのあるプロフィールを入力する画面が現れます。
顔写真などのアイコンの設定や、表示名、キャッチフレーズ、経歴などの自己紹介を入力する画面が出ますので、画面に従って入力していきましょう。
本人確認書類の提出

ここでは、クライアントからの信頼をより強固なものにするため、また利用できる機能の幅を広げるために、本人確認書類を提出する項目です。
上記のプロフィール編集画面右上にある「プロフィール表示」から「本人確認に進む」をクリックし、
- 運転免許証
- パスポート
- 住民基本台帳
- 保険証
などから、手持ちの中で本人確認に適した書類を選び、写真に撮って提出(アップロード)します。
他に、ワンクリックですむ「電話番号認証」と「機密保持契約の確認」があります。
登録後の流れ
ランサーズ登録後、いよいよ作業できそうな案件に取り掛かります。
仕事を探し、受注する

ランサーズに登録したばかりの頃は、実績がない為いくら待ってもスカウトが来ません。
そのため、画面上の虫眼鏡マークもしくは検索窓から自ら仕事を探し、あらゆるクライアントに”提案”を持ちかけることをまず最初にしましょう。
といっても、クライアントも多数応募してきたランサーの中から数名の実力者を選ぶため、選考に落ちてしまうことも珍しくありません。
最初のうちはクライアントや案件の質にこだわって探すよりも、とにかく数を稼ぐことを意識しておきましょう。
必ず「仮払い」を待って作業開始
ランサーズでは、クライアントがランサーが提出した成果物の持ち逃げを防ぐため、クライアントがランサーに支払った報酬を1度ランサーズが預かる「仮払い」というシステムを導入しています。
そのため、ランサーは必ずこの「仮払い」を待ってから作業を開始しなければなりません。
ランサーズを利用する際の注意点

ランサーズを利用する際、以下のような注意点があります。
初心者向けの案件は安いことを覚悟する
ランサーズは初心者でも受けられる案件を多く保有しているクラウドサービスですが、初心者向けの案件は「単価が安い」ことには注意しなくてはなりません。
しかし、真摯な姿勢で続けていけばその分クライアントから高評価を得やすくなり、次の好条件の依頼につながります。
単価が安い分案件の仕事内容自体は簡単にこなせるものが多いので、簡単な案件を数多くこなし、実績を上げていくことが高収入への近道です。
一生ランサーズで活動するつもりで使わない
ランサーズは、前述の通りシステム利用手数料が甚だしく高いのが特徴です。
高額案件を受ければ受けるほど差し引かれるものは多くなってしまうため、しっかりと力があるのにランサーズだけでフリーランス活動をするのは損となってしまいます。
フリーランスとしてのスタートをランサーズで始める方は、実力がついてきた段階でランサーズを卒業することを視野に入れて活動した方が良いでしょう。
あくまでも「出会いの場」として利用する
ランサーズは、仕事を提供する派遣会社とは違い、クライアントとランサーを結びつける「出会いの場」であることが特徴です。
そのため、クライアントとの間にトラブルがあった場合でも、完全にランサーズが守ってくれることはありません。
ランサーズは詐欺業者の案件をブロックするために身元のチェックは厳しく行なっていますが、その網をくぐり抜けて生き残っている業者がまだのさばっているのもまた現実です。
まとめ

有名なクラウドソーシングサービスであるランサーズについてご紹介しました。
ランサーズは身分証明の制度が厳重にしかれ、登録クライアントや初心者向け案件も多い大手のサービスです。
日々新しい案件が更新されるのはもちろん、ランサーとしてのランクを上げることでより好条件の依頼が飛び込んでくるやりがいもあるサービスです。
フリーランスを目指す方、また在宅で副業を始めたい方は、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。